ご挨拶
第40回日本手術看護学会年次大会
大会長 佐々木 光隆
このたびの熊本地方を震源とする地震により、お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。また、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。あわせて、復旧・復興に向けてご尽力いただいている医療従事者をはじめ、関係者の皆様に深く敬意と感謝を申し上げます。一日も早い復旧・復興と、皆様の安全・安心な日常が戻りますことを心よりお祈り申し上げます。
本学会は、諸先輩方のご尽力により歩みを重ね、本大会で40回目の節目を迎えることができました。これもひとえに、日々手術看護の最前線で実践を積み重ねてこられた皆さま、教育の場で次代を担う人材の育成にご尽力されている皆さま、そして学会を支えてくださったすべての関係者の皆さまのお力によるものと、心より感謝申し上げます。
近年、医療の高度化・複雑化が進む中で、周術期医療においても、より安全で質の高い看護が求められています。そのような時代だからこそ、私たち手術室看護師がこれまで培ってきた知識と技、そして患者に寄り添うこころを大切にしながら、今を担う私たち自身が日々の実践を見つめ直し、よりよい周術期看護へと発展させていくことが重要です。そして、その中で得られた知識や経験、実践の知を次世代へと確かにつないでいくことが、今まさに求められているのではないでしょうか。
本大会では、「周術期看護の継承とシンカ ~つなぐ技とこころで患者に寄り添う~」をテーマに掲げ、さまざまな立場からの講演、シンポジウム、一般演題を通して、これからの手術看護のあり方を皆さまと共に考える場としたいと考えております。
今大会のテーマにあるシンカには、4つのシンカを含んでおり、それぞれが周術期看護における重要な側面を象徴しています。
「深化」は、医療技術や知識、そして患者一人ひとりへの理解をより深く掘り下げることを意味し、「進化」は、現代の医療がより高次なレベルへ発展していき患者に最適なケアを提供していくことを示しています。さらに「新価」は、新しい医療価値を創造していくことであり、「真価」は、患者に寄り添い、命に向き合う看護の本質的な価値を表しています。このように「シンカ」は、周術期看護を築くための原動力となり、私たちの専門性をさらに高めるものとなります。
この2日間が、参加された皆さま一人ひとりにとって、日々の実践を振り返り、新たな気づきと次への一歩を得る機会となることを心より願っております。
結びに、本大会開催にあたり多大なるご支援・ご協力を賜りました関係各位に、改めて深く御礼申し上げます。
本大会が実り多きものとなりますことを祈念いたしまして、開会のあいさつとさせていただきます。2日間どうぞよろしくお願いいたします。



