大会長挨拶

ご挨拶

第35回日本手術看護学会年次大会
大会長 今井恵美子


 第35日本手術看護学会年次大会を2021年10月16日、17日の両日、神戸国際会議場で開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、参加者の安全・安心を最優先に考え、現地開催を断念し、WEB開催(ライブ・オンデマンド方式)に変更いたしました。WEB開催の要項については、随時HPに開催しますので、ご確認くださいますようお願いいたします。

 本大会のテーマは、「周術期における手術室看護師の“ちから”―患者を護りささえるために―」と題しました。超高齢社会を迎えた現代において、周術期に手術室看護師が関わる患者さんの背景はより複雑化してきました。また、手術室看護師の役割も術前外来や術後疼痛管理等拡大しています。一方で、診療報酬改定、医療職の労務環境改善のためにタスクシフト等から業務内容が変化しつつあります。手術チームは、これまで働いてきた他職種に加え、手術看護認定看護師、実践指導看護師、周術期管理チーム看護師、術中麻酔管理領域の特定行為研修修了者、周麻酔期看護師が配置されるようになり、さらに今後は、高度実践看護師の配置も増加すると予想されます。麻酔科医師との役割分担・連携や業務の明確化や資格を持った他の手術室看護師とどのように協働していくかが課題となってきます。このような変化の時代にこそ、看護師が看護本来の役割を果たすべき時に来ていると考え、質の高い周術期看護を提供するための他職種との協働やマネジメント、手術看護の専門性、代弁者としてのあり方を原点に立ち返り再考し、チームの要としてどのように存在・活躍していくかを考える場としたいと考え、プログラムを計画しております。

 会員の皆様におかれましては、昨年からの新型コロナウイルス感染症による感染対策に大変なご苦労をされていることと存じます。
 昨年に引き続きWEB開催とはなりますが、参加者の皆様にとって有意義な実りの多い年次大会となりますよう四国地区役員一同、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
 今後、一日も早く感染拡大が収束し、以前のように皆様と会場で直接お目にかかれることを心待ちにしております。

2021年6月21日